死にたい

 メールも電話もない。

めんどくさくなって捨てられたのだろう。

 

死にたい。あたしは離婚したのに、あっちは家庭におさまり、仕事も順調で。

飽きたら捨てる。

そんな男だったけれど、好きだった過去は否定したくない。

 

さよならとかいう言葉などはない。不倫はなんとなく終わっていくものなのだ。

 

立ち直るのに時間がかかりそうだ。

現場が近いと本当にまずい。

朝また監督のところに行ってしまった。

やれやれ顔だった。

仕事で疲れているのに。わかっているのに。

 

利己的な判断に監督は嫌気がさしている。

現場のこときかないでおけば良かった。

しばらくは行かないように、しないと。

 

普通の恋愛がしたい。

逢いたくて

 仕事をしていても、逢いたくて逢いたくてパソコンの文字がぼやけて見える。なんとかパートが終わり、監督の見ている現場に行ったら、車があり、現場事務所に監督がいた。

『めちゃ忙しい』

 確かに忙しいそうだった。監督は今ファミリーマートを3つも見ている。

 しかし、仕事をしている男ってどうしてこんなにもカッコよくみえるのだろう。

今にも抱きつきたい衝動に駆られるも、

『ごめん、今から人くるから、』

 あたしはごめんね。と、言ってから、急いで現場事務所をあとにした。

 

 顔が見れて良かった。それだけでも満足してしまうあたしはかなり重症だが、忙しい監督が好きなので、やっぱり電話、待つしかない。

好きになったほうが負け。けれど、負けてもいい。嫌われるよりは。

あたしは、じっと待つしかない。

逢えないほうが辛いから。

疲れたな

 連絡なんて、1分もあれば出きる。

あたしは嫌われたのだろう。男から連絡が途絶えた。

21日。2年前の今日。鹿児島に行った。あのときと同じくらいあたしは男を好きなのに、男は去って行った。

もう、メールもしないし、待たない。期待しないし、忘れてみる。会わなければ忘れてゆく。時間が解決してくれる。

 

ご飯があまり食べれす、体力がなくなり、気もふさぎ、かなり鬱状態だ。

4年も変わらずに好きでいる。なかなか忘れてしまうことはできない。

 

 

あいたさが

 お盆中に2度メールをしてしまう。

監督からはやはりメールはなかった。電話もない。

待ってばかりいる。つまらないおんなだ。

 

 あたしは風俗嬢を引退した。

 ひっそりとやめた。疲れた。もう嫌だ。

 地道に手に職があって良かったと思う。これからは細々と余生を生きて行こうと思う。

 引退と同時にエイズ検査や梅毒、全ての検査を受けた。

 これで本当に風俗には戻らない。

 結果は24日。

 どちらにしても、20年も風俗の仕事をした自分を褒めたい。

 

 明日監督から電話来ますように。

だめだ

 パート先から徒歩5分の現場にいる男。今日もパート終わりつい、見にいってしまう。

足場の兄ちゃんに『監督はいつくるの』聞いてみたら、『朝しか来ないっす』と言われ汗だくだくの中途方にくれる。

『伝言伝えましょうか?』兄ちゃんが気を利かせ聞いてくれたが、あたしは首を横に振り、いえ、と、お断りした。

 あたしは今まで監督の知り合いの水道屋電気屋同じ現場監督のおっちゃんに会っていて、皆あたしが、監督の不倫相手だと承知だ。

『監督はモテるからね〜』皆そう言った。けれどあたしのことは深く聞いて来なかったし、むしろあたしから説明をしたくらいだ。

『そう』

皆一様に同じ返事。別に驚きもしない。

けれど、同じ現場監督の同僚には言われた。

『ほどほどにね』と。

 ひっそり行う行為がひっそりでなくなる。そうやって奥さんにバレたのだから。

 もう、すっかり別れたと思っているみたいだが実はまだ継続中だし、あたしは大好きだ。

 奥さんには申し訳ない?いや、申し訳ないなどとは思わない。

 あたしはパンツを脱がし、この前パンツにピアスをつけておいた。以前もフリースにピアスをつけておいたが、監督には言わないで捨てたらしい。

 今回もそうだ。

 監督から連絡ないということはまた無視をしている。あたしが奥さんの立場なら殺してやりたいほど憎たらしはずなのに。

妻というポジションってある意味怖いものなしだ。

確かに現場監督は金儲けいいからね。

不倫くらい多めに見てあげて欲しい。と、昔監督が言っていた。

喧嘩

男がアパートに会いに来る。台風の中。もう会わない。言おうと決めていたが顔をみたらやはり言えなかった。あげく、忙しい、忙しいばかりいうので、

時間は自分で作るものだから。と、何気なく言ったら、

『だから、今、こうやって時間作ってあいにきてる』と、嫌味のひとつを言われた。

 辛かった。現場監督の男はひどく忙しい。わかっている。でも、忙しい中の一員にあたしも混じっているお判り、泣けてきた。

台風の中抱き合う。抱き合ってしまうと男の嫌味などどうでもよくなる。ずるい。

強いふりをする。

けれど忙しい中あいにきてくれただけでも嬉しいだなんて思ってしまう自分も嫌だ。

不倫の恋はほんとうに終わりがない。