バスと電車

なおちゃんの家から自転車で最寄りの駅にゆき、電車に乗る。車なら30分もあれば着いてしまうあたしのアパートだけれど、車のないあたしの交通手段は電車とバス以外にはない。

なおちゃんが仕事から帰ってくるのを待ち、送ってもらおうと頭に浮かんだけれど、仕事から帰ってきて疲れているのに、あたしのために往復1時間の岐路は辛いだろうと、先に帰ることに決めた。

電車とバスと自転車。何気にプチ旅行だ。電車から見る見慣れた景色も、バスから見るありふれた光景もたまにだと、新鮮に見えるから不思議だ。

電車に乗ると思わす物思いに耽る。電車の醍醐味はこの物思いに耽るという行為かもしれない。窓の外に目を向け、このままどこかに消えてしまいたい。などと夢想しつつ、すぐ到着する駅にびっくりするも、あたしは岐路に帰る。

なおちゃんにはおにぎりを握ってきた。

洗濯物を干し、軽く掃除も。

明日は面接だ。

早く昼職決めたい。